友人の訃報健康診断から肺癌が発覚しステージ4の宣告を受けてから僅か7ヶ月でした。
現実をしっかり受け止められたMさん。
宣告を受けてからは全てが大急ぎでした。
お嬢さんの結婚を緊急に進められ先月吉日無事に式が執り行われました。
体調不良の中、新婦の母として支度からからブライダルガトーまで作られ思いを込められた式にされたとのこと。
家族や友人との最後の旅行。
外国人学生達の面倒も見られてきたMさんの一大事を聞きつけアメリカから駆けつけてきたエミリちゃんに「日本旅館のいいところを見せたい」と箱根に連れて行ってあげたりとか。
きちんとご自分の現実をまわりに知らせてくれました。
本当にしっかり物の方でした。
PATISで知り合い
フランス旅行や神戸のエスコヤマや姫路菓子博など二人でお菓子旅行に行ったりしました。
ケーキに厳しい目を持ちはっきりした物言いに私も何度か助言を頂き、とてもいいアドバイザーでもありました。
フランスにももう一度一緒に行きたかった・・・
食べることが大好きで先月もアステリスクへケーキを食べに行かれたとか。
今年1月に自分の口から病状を伝えたいとご自宅に呼ばれた際
「宝物の菓子道具達をゆだねたい」と
遺言を頼まれました。
ハンパない代物と量です。
そして帰り際に
「今までありがとう」
って抱きしめられました。
最初にステージ4の癌になられたと聞いた時はあまりのショックで明日をも心配して青くなっていましたが入退院がありながらも元気に出歩かれていることに切羽詰った思いは思い過ごしだったかのようでした。
でもまるでドラマのように急にその時が来てしまったようです。
特別な友人でした。
お別れの式は暑いのが大嫌いだったのに猛暑日。
5月にお見舞いに行った時にも薬の副作用はあるものの
「この病棟で一番元気なの」って笑っていました。
その際にも相談にのってもらい背中を押してもらいました。
彼女の友人の一人になれたことは感謝の一言です。
誰からも好かれたリーダー格の可愛いMさん。
最後の家族旅行のハワイのお土産に「山下さんだけだから」と珍しいジャムも頂きました。
60才と早すぎる死は悲しすぎますがあちらでまたお会いしましょう。
「山下さん!」と聞こえてきそうです。
やはり思います 後悔のない日々をおくらなければと
1Day 1Life 大切に。
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- 2012/08/01(水) 23:04:40|
- コラム&日記
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